所感

2016年5月28日 乃木坂46
ここ一年ほどは発売される全シングルを買っていた乃木坂46だが、14thハルジオンから購入を一切ストップした。理由はいくつかあるが主たるものの一つは「乃木恋」の問題だ。論理的な理由は自分でも説明できないが、これはやってはならないことに手を出したという私の感覚による。もう一つはCDの種類が4種類から5種類に増えたこと。これまでもNARUTO盤やここさけ盤があったのだが、それは通常盤のバリエーションとしての1枚であって、基本的にはDVDが付属したABCの各タイプと通常盤の4種類と見ていい。
なぜこのような私の心にちくちくするような嫌な感覚を与えるのかは、それらの売り方になりふり構わない儲け至上主義を感じるからと言っておこう。
私は複数の要因から乃木坂は近い将来に克服できない曲がり角を迎えると思う。有り体に言えば上り坂から下り坂への転換だ。運営はそれを見越して、現在回収できるだけの回収を行っているのだろう。それを如実に証明するのが2ndアルバムの売り方だ。新アルバムには4種類のCD(+DVD)があり、その内3種類には昨年神宮球場で行われた全国ツアーファイナルを前編、中編、後編に3分割収録されたDVDが付属している。もう一枚はスタッフによる映像とのことだが、CDについても同様に4枚すべてを購入しなければ新曲が揃わない造りになっている。こんなに露骨な商売はこれまでにはなかったように思う。新曲だけであれば配信を利用すればCD1枚に相当するセットを購入できるのだが、映像は全種類(少なくとも3種類)を購入しなければ意味をなさない事実に変わりはない。
このような売り方を目にすると、いくらメンバーに興味があっても理性的な何かが脳の中でブレーキを掛けて購入意欲を削ぐことになる。私がCDを買わないのはこのような理由だ。次作シングルは7月27日に発売されるが、もし仮にひめたんが選抜センターになっても購入しないだろう。それは沈没しかかっている船にお札を貼る人はいないのと同じ理由だ。
もう手遅れだとは思うが、運営は消費者を馬鹿にしない売り方を考えた方がいいだろう。

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