いろいろ思うところがあります。

私は乃木坂46の2枚目のシングル標題曲「おいでシャンプー」新規の者です。このMVはメンバーの皆さんが静止した状態で始まるのですが、ここで向かって左端に立っていた奈々未さんの美しさが印象的でした。私を乃木坂に引き込んだ要素の一つはこれであることは確実です。

その奈々未さんが卒業することになりました。
何となく予感はありました。
奈々未さんの定番であったショートカットがそうでなくなったことや、ブログの内容が以前とは変わったことなどが、私にとってはこれまでとは違う何かが起きているのだなという印象を与えていたのだと思います。
いくつかの媒体で奈々未さんが卒業の理由を話しておられたようです。私はあまり積極的に聞きたくないので、間接的にネットを通して読んでいるだけですが、そこで話されている理由は確かにきっかけとしてそうであったかもしれないが、本当は違うんじゃないかと勝手に考えています。

大きく分けて理由は二つあると思います。
一つは持病の腰痛のこと。乃木坂のダンスは一部を除けば激しいものはないかもしれませんが、腰に問題があればいつも同じパフォーマンスを続けることは難しそうです。完璧主義者にも見える彼女にとってその状況は満足がいくものではなかったでしょう。先の全国ツアーファイナルで何故注射で痛みを抑えながら激しいダンスをする必要があったのか。奈々未さんの乃木坂での選手生命を短くすることになりはしないか、ネット経由ではありますがひやひやしながら情報を見ていましたが、既に卒業が決まっていたのならば、責任感の強い彼女のことですから、その意思の力でやり通したのでしょう。
もう一つについては本当に私の想像でしかないのですが、乃木坂の運営方針についての考え方の相違なのではないでしょうか。
彼女はしっかりした考え方の人で、これまでもブログやメディアを通してご自分の意見を主張しておられました。特に印象に残っているのは生駒さんのAKB48兼任のときのブログです。もちろん他のメンバーも何人か意見を率直に書いていましたが、奈々未さんは的確に落ち着いた論調で彼女の意図しなかったできごとに対する意見を述べておられました。
想像するに、彼女は(おそらく他のメンバーも黙して語らぬだけかもしれませんが)その他のことでも運営の方針と相容れない感情を持ち続けていたのではないでしょうか。だから何かのきっかけで独自の道を歩いていく決断をしたのも、彼女にとっては必然のことだったのでしょう。
結果的に彼女は乃木坂46の寿命を全うせずに卒業することになりました。今改めて生駒さん兼任時の奈々未さんのブログを読み返して見ると次のようなことばがありました。
「私たちの中に新しい風が吹いたとしても、誰がいなくなるわけでもありません。」
ここでいう新しい風は逆風であったと思いますが、むしろ新しい風が吹かなかったことにより私たちは多くのメンバーを失い、そして今回肝心の奈々未さんをも失ってしまうことになったのです。

乃木坂46が有能なそして美しいメンバーを擁したまま機能不全状態に陥ることがないよう願わずにはいられません。

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