卒業が突きつける構造変化
2018年9月21日 乃木坂46昨夜、西野七瀬さんの卒業が発表されました。
私はほぼリアルタイムでその事実を知りました。
一晩経って電車の中で朝のぼんやりした頭で考えてみると、乃木坂界隈でのショックは大きかったものの、私の中では衝撃とか落胆とかいうような激しい感情はなく、来るべきものが来たかという印象でした。なぜなら、彼女の場合は1stシングルからの選抜常連であり、あくまで他者からは一定の評価を受けてきた中で、今回乃木坂離脱という選択をしたのですから、外野がそれを云々する余地はないと思われるからです。私の記憶が正しければ1stシングルからの選抜常連組の卒業者は橋本奈々未さん、生駒里奈さんに次ぐ3番目になると思います。乃木坂の顔を代表するメンバーの卒業に際し、卒業コンサートが予定されているのも生駒ちゃん、ななみんの場合と同じです。
それよりも問題なのは、卒業センターも含めて6人しかいない1期生センター経験者の内4人目の卒業となることで、それ以外の1期メンバーのアイドルとしての乃木坂での立ち位置というか役割というか、もっと厳しい言葉を用いるなら必要性や存在意義が今後どのようになっていくのかということです。齋藤飛鳥さんや、星野みなみさんのようなまだ若いメンバーもいますが、1期メンバーの大半はなーちゃんと同年齢であり、今後センターとして先の6人の列に加わるのか、それとも今のまま活動を続けていくのかという選択肢しかないと思われます。
これまでセンターの変遷を見てきた者の感覚では、前者の可能性は低く、乃木坂で活動を継続するなら必然的に後者しかないことになります。運営が選抜と非選抜メンバーをほぼ固定してきたことで、1期主要メンバーを選抜から外すことは考えにくくなっています。これこそ私が心配してきたことであり、選抜の壁が余りにも高すぎるがゆえに、まだ活動継続の意思があっても選抜の立場に見合わない人気になったときは突然卒業というカードを切るしかなくなるというのは、メンバー本人にとってもファンにとっても不幸なことです。
4期の動向がちっとも伝わってきませんが、乃木坂に一定数の配分があった場合は、それはとりもなおさず同数程度のリストラがあるということなのでしょう。
急激な変化は急激なファン層の変更を伴います。それが吉と出るか凶と出るかの評価は運営側の思惑と、にわかではない継続的に乃木坂を見てきたファンの感情との間では同じ結果にならないかもしれませんし、あるいは両者が共倒れになる可能性も秘めています。最近の動向を見ていると、坂道シリーズは勝ち馬に乗ろうとする新規ファンに大きく依存する人気構造になっているようです。もはや過去の資産(=ファン)がいつまでもあるとは限らないのではないでしょうか。流動的なファンに対し、常に新しい興味を提供し続けることは可能なのでしょうか。残るメンバーが疲弊してしまうということはないのでしょうか。
黒字倒産にならないことを祈るばかりです。
(2213)
私はほぼリアルタイムでその事実を知りました。
一晩経って電車の中で朝のぼんやりした頭で考えてみると、乃木坂界隈でのショックは大きかったものの、私の中では衝撃とか落胆とかいうような激しい感情はなく、来るべきものが来たかという印象でした。なぜなら、彼女の場合は1stシングルからの選抜常連であり、あくまで他者からは一定の評価を受けてきた中で、今回乃木坂離脱という選択をしたのですから、外野がそれを云々する余地はないと思われるからです。私の記憶が正しければ1stシングルからの選抜常連組の卒業者は橋本奈々未さん、生駒里奈さんに次ぐ3番目になると思います。乃木坂の顔を代表するメンバーの卒業に際し、卒業コンサートが予定されているのも生駒ちゃん、ななみんの場合と同じです。
それよりも問題なのは、卒業センターも含めて6人しかいない1期生センター経験者の内4人目の卒業となることで、それ以外の1期メンバーのアイドルとしての乃木坂での立ち位置というか役割というか、もっと厳しい言葉を用いるなら必要性や存在意義が今後どのようになっていくのかということです。齋藤飛鳥さんや、星野みなみさんのようなまだ若いメンバーもいますが、1期メンバーの大半はなーちゃんと同年齢であり、今後センターとして先の6人の列に加わるのか、それとも今のまま活動を続けていくのかという選択肢しかないと思われます。
これまでセンターの変遷を見てきた者の感覚では、前者の可能性は低く、乃木坂で活動を継続するなら必然的に後者しかないことになります。運営が選抜と非選抜メンバーをほぼ固定してきたことで、1期主要メンバーを選抜から外すことは考えにくくなっています。これこそ私が心配してきたことであり、選抜の壁が余りにも高すぎるがゆえに、まだ活動継続の意思があっても選抜の立場に見合わない人気になったときは突然卒業というカードを切るしかなくなるというのは、メンバー本人にとってもファンにとっても不幸なことです。
4期の動向がちっとも伝わってきませんが、乃木坂に一定数の配分があった場合は、それはとりもなおさず同数程度のリストラがあるということなのでしょう。
急激な変化は急激なファン層の変更を伴います。それが吉と出るか凶と出るかの評価は運営側の思惑と、にわかではない継続的に乃木坂を見てきたファンの感情との間では同じ結果にならないかもしれませんし、あるいは両者が共倒れになる可能性も秘めています。最近の動向を見ていると、坂道シリーズは勝ち馬に乗ろうとする新規ファンに大きく依存する人気構造になっているようです。もはや過去の資産(=ファン)がいつまでもあるとは限らないのではないでしょうか。流動的なファンに対し、常に新しい興味を提供し続けることは可能なのでしょうか。残るメンバーが疲弊してしまうということはないのでしょうか。
黒字倒産にならないことを祈るばかりです。
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