ネットの何かの記事で経済評論家の森永卓郎さんがこれからの社会を担っていく若い世代の人たちに向けたメッセージとして「3つしか人生のコースはないと思っていて、ハゲタカになるか、資本のしもべになるか、アーティストになるか。どこに自分の幸せを見いだすかっていうのを、きちんと見極めて人生設計をするべきだと思います。」と語っていました。
この人のことは私はほとんど何も知らないので、この言葉にどれ程の価値があるのか判然としませんが、ベーシックインカムがない世界ならば資本家とブルジョアと労働者しかなく、ベーシックインカムを前提にすれば自由人というのが存在しうるのかなと私は最近思っています。あるいは労働者でも資本分配率のよい仕事をある程度の期間続けてきて、あとは何とか食っていけるという状態になれるのであれば、ベーシックインカムがなくてもその該当者だけは仕事を辞めて自由人として存在できるのかもしれません。
ただ、現在の日本の状況を見る限りにおいては、貧富の格差は拡大するのみであり、大多数の労働者は、単純労働者として日本で雇われる外国人と同じ待遇まで転落して平衡状態になるのではないかと思います。
今の若者は何を頼りにして生きていけばいいのでしょうか。おそらくその解は日本脱出しかないと思います。少なくとも円安と経済的衰退の最中にあることを前提としたインバウンド需要に奉仕する労働者になったら先はないと考えます。

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