とあるところで5G(fifth generation:第5世代移動通信システム)の講演を聴く機会がありました。日本はインターネット普及以降、主だった国の中で唯一GDPが減少している国であり、それは既存事業のインターネット化はあってもイノベーションのなかった国だからということだそうです。ただ、IoT(internet of things)でも出遅れているため、期待される成長余地が大きいというのはビジネスチャンスだぜガハハハハ、という講演でした。
確かにもしこの出遅れを日本企業が高いシェアで商業化できればそのとおりですが、まあ今までの例で見ると外国にやられそうではあります。
さて、乃木坂はこれまで他のグループの衰退など順風が吹いていたため、著しい成長を続けて来ました。成長している段階ではどんなに間違った経営をしてもそこそこの売り上げが望めます。特に有力な競争相手がない市場では、運営が間違った方策をとっても売り上げが増加するというフィードバックのかからない状態であるため、要は馬鹿でも成功することができるのです。
しかし、事業の難しさは市場が縮小するときにどう振舞うべきかであって、これには天才的な勘と地道な努力と精密な計画の実行が必要であり、一つの間違いも許されません。
今回、24th選抜では4期生の3人を除くと昇格があったメンバーはなく、特にもうすぐそこに迫っている危機的な世代交代の前に、それを救ってくれるであろう有力なメンバーの更迭というとんでもない愚行を犯した運営は、乃木坂の寿命を一気に縮めた可能性があります。
少なくとも顧客の一部である私はもう以前からこの運営のなりふり構わぬ短期的金銭収奪的な商売に辟易しており不買を続けながら様子を窺ってきました。もし、24thとそれに続くシングル等のセールスが壊滅的になったとしたら、私以外のファンも私と同じ行動に出たのだろうということが判断できます。一度失った信用は回復が難しく、優良顧客の離脱は止まらないと考えてよいと思います。
4期生が悪いとは思っていません。ただその売り方に人間の尊厳の考え方があったのか、また市場縮小局面における事業困難性を考慮した判断だったのかを疑っているのです。

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