仮定の話として読んでください。
今、発達障害や精神病質、その他のどんな理由でもいいのですが、自身の行動を自由に抑制できない人がいるとして、その人が例えばクラシックコンサートなどの公演中に奇声を発するとします。その行為に対して本人は責任の持ちようがないのは前提として、この人がクラシックコンサートのチケットを正当に手配し、参加し、奇声を発したとした場合、この事案はどう扱われるべきなのでしょうか。
一方、悪意、悪ふざけ等これもどんな理由でもよいのですが、自身の行動を自由に抑制できるにも関わらず、クラシックコンサートのチケットを正当に手配し、先の理由で公演中に奇声を発する行為を行った場合はどうなのでしょうか。
公演者とその関係者、クラシックコンサートのその他の観客の立場からすると、彼ら(彼女らも含みます)はその場から排除される、あるいは事前に排除されていることを望むでしょう。
義務を無視して権利だけを主張する人から見れば、少なくとも最初の例については、奇声を発する人の権利を優先すべきと主張し、これを排除すべきと意見する者にはレイシストのレッテルを貼ることでしょう。
現在の世の中の風潮は後者の立場の主張が優先されているのは間違いありません。
ただ、最初に挙げた二つの例の違いは外見だけからは判断できず、公演者とその関係者、その他の観客は、その種の団体からレイシストと呼ばれ、圧力をかけられ公の場で謝罪させられるリスクを取ってまで先の奇声を発する観客を排除しようとはしないのではないでしょうか。そしてまともな観客であればある程この種のコンサートには参加したくないと考える人が多くなって、興業として成立しなくなり文化が失われるということもあるのではないでしょうか。
さて、これがアイドルのコンサートの場合はどうでしょうか。今の風潮では最初に挙げた二つの例のいずれもが認められる行為と判断される可能性が高いように思います。
昨日の乃木坂46のミニライブの最中に奇声を発した者は、公式には誰からも非難されず、齋藤飛鳥さんもそれとなく匂わせただけと伝聞で聞きました。
乃木坂46運営の根本的な勘違いとして、アイドルグループが世間に知られるようになり一般の人間がファンになる段階において、一部地下アイドルの公演で行われているような野蛮な行為(コール、マサイその他の特徴的行動)を禁止すべきであったと思うのです。実際、私も青空か命のミニライブのときに、近くで突然上がった奇声に若い女性が驚き怯えていた様子を目撃しています。私自身も毎回驚きます。
アイドルのコンサートはクラシックとは違うのだから多少騒いでもよいというのはかなり条件を限定した場合にのみ許されることだと思います。それは主に公演者が誘導して観客に行為を誘っている場面、例えばから揚げ姉妹のコールは当然許されるものだと思いますが、おいシャンのナカダカナシカコールは本人が出演していて他の出演者も忌避していない場合のみ許されるというような感じです。
私がレイシストに分類されるかどうかは、相手がどの思想パーティに属しているかにより決まることですから何とも判断できませんが、義務と自由はいつもセットであるということを前提として、義務を遂行できない場合は自由も制限されることがあるというように考えています。
最初の例が国と移民の問題だったら。私の意見は既に明確に決まっています。

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