曲のダウンロードにはmoraかOTOTOYを利用しています。これらのサイトではちょい聴きができるので、知らない歌手の曲を適当に聞いたりしています。そんな中で詳しくは知らないのですが、tipToe.というグループのtimetripというアルバムが昨年12月にリリースされているようで、何だかよさそうな予感がして聴いてみました。
耳を疑いました。私の耳の特性が超絶劣化したのかと一瞬うろたえました。しかし、彼女たちの別のアルバムを聴いてみるとそんなこともなく、まあ音質がいいとは言えないけれどこんなものかなあというレベルなのですが、このtimetripはまるで分厚いカーテンの向こうで曲の演奏と歌唱が行われているような、いい音ではリリースしてやらないもんねと敢えて音質を落としたもののように感じられました。
もしかすると今の音づくりの現場ではこれがいい音ということになっているのでしょうか。因みに乃木坂がリリースした最初から3分の2くらいのCDの音質はここまでひどくはないものの、先ほどの分厚いカーテンの厚みを少しだけ薄くしたような音づくりでした。これはアルバム制作時にHi-Res.版をリリースして儲けようという意図かと邪推していましたが、そのHi-Res.版を私の耳で聴き比べたところではCD音質との違いは感じられませんでした。あの黄色いHi-Res.マークが泣いているように見えました。
もしかするとデジタル音源に何か細工がしてあり、太ヲタになって大金を叩くと秘密のキーがもらえて美しい音色でCDが聴けるというような仕組みがあるのでしょうか。この国では何かと上級国民だけが享受できるサービスというのがあるようですから。
そんな空想をしたくなる経験でした。

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