4月7日に乃木坂46の公式ブログにアップされた大園桃子さんのブログについてずっと考えています。
彼女の論旨を私なりに解釈しますと、要は命より大事なものはないので今は大切な人のために仕事を休みましょうということだと思います。
仕事と一括りにしてしまいましたが、彼女の主張によると他の人と接する業務のように感染リスクがある仕事ということのようですから、今回の場合に限定すれば、例えば受注から納品、決済まですべてをオンラインでできるような業務であれば仕事自体をすることは問題ではなさそうです。
しからば私たちの仕事の内、どれだけの業務がオンラインでできるのかと考えると、現時点ではかなり少ないと考えるのが妥当でしょう。でもそのオフラインの業務が必須なのかと言えば、実はなくてもいいものも結構な割合であるのではないかと思います。需要があるから業務があるのであって、需要があっても供給なりサービスしないという選択肢ももちろんあるわけです。その需要に対する業務が不要といっているのではありません。あくまでオプションとして短期的あるいは選択的に提供しないということもできるということです。
ただ、実際にはその業務によって収入を得ている人がいます。その収入をどうするのかを考えると、そこで私が何度かこのブログで主張しているようにベーシックインカムがあれば少なくとも当面は飢えることはないわけです。ただ、この財源をどうするのかは当然考えなければなりません。無から有を産むことはできないので、国として何らかの収入がなければなりません。今までのようにそれを税金で回収しようとすると、公平な分担という議論になり震災復興税のように全国民が払うことになってしまい、これは何かで書いた覚えがありますが、将来自分の尻尾を切って税金として納めることを条件に、今金をもらうという大きな不都合に突き当たるのです。
ここまで考えてくるとどうしても共産主義最高のようになってしまうのですが、人間が運営する場合ですと共産主義自体が資本主義よりも性悪な搾取構造に陥ってしまう現実を考えるとなかなか難しいと感じます。このジレンマは簡単には解決しそうにありません。
でも桃子さんの主張ももっともです。私もできることなら通勤電車には乗りたくないですし、その目的が大して意味のない会社の会議のためだったりすると余計に桃子主義者になりそうですが、実際にはオプションはそんなに多くありません。
ここは抜本的に不要なものは削除して、仕事のための仕事をなくすほかないのではないか、いや、このコロナウイルスの影響により社会は本質的に変質して、無駄が洗い出され淘汰されるのではないかと僅かな希望を持っています。これができれば共産主義でも資本主義でもない桃子主義の実現が可能になるはずです。そして桃子さんの考える皆がしあわせな社会になるのでしょう。
誰か知恵のある人が真剣に考えていただけないでしょうか。

(7325)

コメント