麻倉ももさんの2枚目のアルバムを購入しようと企んでいます。
いつも迷うように選択肢はCDを買うか、ダウンロードか。ご存じのとおりCDは44.1kHzサンプリング16ビット2チャンネルデータのリニアPCMです。一方私が利用するmoraでの配信形態はAAC320kbpsの圧縮音源か、存在すれば96kHzサンプリング24ビットデータのロスレスFLACです。今回のAgapanthusではそれらすべてが選択でき、値段は、
AAC**2,130円
CD***3,099円(ジャケット(本体+裏面)、物理CDあり)
FLAC*3,259円
という微妙な値付けになっています。最近紙データへのこだわりはないのと、ほとんどの場合歌詞は検索可能なので、データだけの値打ちで考察してみることにします。
ちなみにデータ量はAACが127.7MB、FLACが1.8GB、CDは表示はありませんが44.1kHz、16bitのサンプリングレート(1.411Mb/sec)と録音時間の54分27秒から計算すると誤り訂正コード部分のデータを除いて約576.3MBくらいでしょうか。MBあたりの単価を計算すると、AAC16.68円/MB、CD5.38円/MB、FLAC1.81円/MBとなって、FLACが圧倒的にお得!になってしまいます。ところが、圧縮音源というのも侮りがたく、実はこの3つの音源を聴き比べても実際上の差は私の耳ではほとんど感じられません。
でも、本当にハイレゾで供給されているこのFLACデータ以上の品質で録音された同じデータから3種類の音源が作られているとすると、データに含まれる情報量はFLACが圧倒的に多いはずです。しかもFLACからはCD相当、AAC320kbpsのデータに変換できます。AACに関してはエンコーダの能力が違う可能性がありますから販売されているものと完全に同じデータにはならないかもしれませんが、まあ同等のものは作れます。いわゆる上位互換ですね。
私の場合AACのデータだけを持っているというケースは稀で、CDを購入している、またはCDを借りて来たのでCDデータはあるという状態は往々にして存在するのですが、この時が一番悩みどころで、ハイレゾを買うのはちょっと躊躇してしまうケースが多いようです。一方今回のようにどれも持っていないというところから始めると実は答えは決まっていてハイレゾ一択になってしまうのですね。
だったらこんなに長い文章書くなよというブーイングを予想しながら、あとはクリックするのかどうか(買う値打ちがあるのかどうか)、いつクリックするのかというのが本当に存在するオプションということでしょうか。
しかし悩むのには実際には別の理由があります。例えとしては正しくないのは承知の上で書きますが、サンプリングレートの違いや圧縮操作により何らかの情報が失われるのは事実です。ただ、それが私の目や耳では感じ取れないというところが悩ましいところなのです。もし素材が「見かけ」+「その人のこころ」でできていたとします。情報量の少なさは見かけには余り顕著に現れないけれど、こころは一部省略されていて十分に伝わっていない可能性があるとするとどうでしょうか。こころは定量的には測れません。
また、今回の話題とは議論の内容が異なる部分までついでに書きますと、AACの圧縮にしても、ハイレゾ→CDの変換にしても、時間領域でのリニアリティは保たれているのが大前提です。時間領域で非線形の変換をすると要は「歪む」ことになるため、これは先の例えで言えば、見かけも歪み、こころも歪むということと同じです。TrySailのTryAgainで感じた歪みは論外の暴挙だと私は思っています。
(7813)
(注)?と感じる方もおられそうなのであらかじめ書いておきますが、周波数領域での変換(例えば高周波領域のカットなど)でも波形は歪みます。ただ、それは人間が感じにくいところで処理をするということなので、音楽データとして聴いてみると違いは少ないように感じるということです。この場合はこころは歪まないと主張するのは無理がありますが、そこのところは大目に見てください。
いつも迷うように選択肢はCDを買うか、ダウンロードか。ご存じのとおりCDは44.1kHzサンプリング16ビット2チャンネルデータのリニアPCMです。一方私が利用するmoraでの配信形態はAAC320kbpsの圧縮音源か、存在すれば96kHzサンプリング24ビットデータのロスレスFLACです。今回のAgapanthusではそれらすべてが選択でき、値段は、
AAC**2,130円
CD***3,099円(ジャケット(本体+裏面)、物理CDあり)
FLAC*3,259円
という微妙な値付けになっています。最近紙データへのこだわりはないのと、ほとんどの場合歌詞は検索可能なので、データだけの値打ちで考察してみることにします。
ちなみにデータ量はAACが127.7MB、FLACが1.8GB、CDは表示はありませんが44.1kHz、16bitのサンプリングレート(1.411Mb/sec)と録音時間の54分27秒から計算すると誤り訂正コード部分のデータを除いて約576.3MBくらいでしょうか。MBあたりの単価を計算すると、AAC16.68円/MB、CD5.38円/MB、FLAC1.81円/MBとなって、FLACが圧倒的にお得!になってしまいます。ところが、圧縮音源というのも侮りがたく、実はこの3つの音源を聴き比べても実際上の差は私の耳ではほとんど感じられません。
でも、本当にハイレゾで供給されているこのFLACデータ以上の品質で録音された同じデータから3種類の音源が作られているとすると、データに含まれる情報量はFLACが圧倒的に多いはずです。しかもFLACからはCD相当、AAC320kbpsのデータに変換できます。AACに関してはエンコーダの能力が違う可能性がありますから販売されているものと完全に同じデータにはならないかもしれませんが、まあ同等のものは作れます。いわゆる上位互換ですね。
私の場合AACのデータだけを持っているというケースは稀で、CDを購入している、またはCDを借りて来たのでCDデータはあるという状態は往々にして存在するのですが、この時が一番悩みどころで、ハイレゾを買うのはちょっと躊躇してしまうケースが多いようです。一方今回のようにどれも持っていないというところから始めると実は答えは決まっていてハイレゾ一択になってしまうのですね。
だったらこんなに長い文章書くなよというブーイングを予想しながら、あとはクリックするのかどうか(買う値打ちがあるのかどうか)、いつクリックするのかというのが本当に存在するオプションということでしょうか。
しかし悩むのには実際には別の理由があります。例えとしては正しくないのは承知の上で書きますが、サンプリングレートの違いや圧縮操作により何らかの情報が失われるのは事実です。ただ、それが私の目や耳では感じ取れないというところが悩ましいところなのです。もし素材が「見かけ」+「その人のこころ」でできていたとします。情報量の少なさは見かけには余り顕著に現れないけれど、こころは一部省略されていて十分に伝わっていない可能性があるとするとどうでしょうか。こころは定量的には測れません。
また、今回の話題とは議論の内容が異なる部分までついでに書きますと、AACの圧縮にしても、ハイレゾ→CDの変換にしても、時間領域でのリニアリティは保たれているのが大前提です。時間領域で非線形の変換をすると要は「歪む」ことになるため、これは先の例えで言えば、見かけも歪み、こころも歪むということと同じです。TrySailのTryAgainで感じた歪みは論外の暴挙だと私は思っています。
(7813)
(注)?と感じる方もおられそうなのであらかじめ書いておきますが、周波数領域での変換(例えば高周波領域のカットなど)でも波形は歪みます。ただ、それは人間が感じにくいところで処理をするということなので、音楽データとして聴いてみると違いは少ないように感じるということです。この場合はこころは歪まないと主張するのは無理がありますが、そこのところは大目に見てください。
コメント