少し前に買ったZoom専用ノートパソコンは、やはりそのままでは勿体ないので、空いているハードディスク用スロットにSSDを刺してBIOSで元のSSDと切り替えたら、別システムの稼働が可能なことがわかりました。今はZoom用のではないSSDから起動して、シミュレーション計算に使っています。
パソコンの石はCore i7-1065G7という4コア8スレッドCPUです。コアとスレッドの関係は、正確な説明ではありませんが物理的な演算単位(コア)は4つで、それを仮想的に切り替えて8つの演算単位(8スレッド)として計算しているように見せるということです。これにより、待ち状態になっているコアの利用率を上げることで演算能力を高めているのです。私が今計算しているソフトでは、混合整数線形計画問題を解くパッケージが使用するスレッド数を指定できます。ただ8スレッドあるからといって8スレッドを指定しても、実際には物理コアは4コアしかないので、コアの能力を100%近く使用する計算ではスレッド間の切り替えのオーバーヘッドのため実質的に4コアの能力を使い切ることができません。従って物理コア数に従って4スレッドを指定して今日はずっと計算してきました。CPUの占有度を見てみるとほぼ100%使い切っており、コアの動作周波数は2.9GHz辺りでした。もう夜に入るのでファンの音が煩かろうということで、残りの計算は2スレッドを指定して計算を投入すると、CPUのコアは70%程度の占有度で3.8GHz辺りで動作していました。
CPUの占有度の定義が定かではないのでいい加減ですが、4コア2.9GHzと2コア3.8GHzでは2×3.8/(4×2.9)=0.65で大体上の数字に近くなります。まだ30%程度の余裕があるので3コア(スレッド)を指定すると4×2.9/3=3.87となって2コア(スレッド)を指定している場合と同程度の周波数でCPUを動作させることができるのかもしれません。この方が効率的なのかどうかはっきりしませんが、少し損をした気分です。
今の投入ジョブ分の計算に2時間以上はかかるので、まあ続きは明日実験してみようと思います。混合整数線形計画問題の計算のためのCPUコア使用計画に混合整数線形計画法が使えるかもと気づいて、何も得はしていないのに少しうれしい私でした。

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(後日追記)実験したところ、3スレッドを指定するより、4スレッドで目一杯CPU能力を使った方が計算が速いようでした。

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