この国の首相が交代するのは今の状況の収拾がもう不可能になったタイミングとしては当然と言うべきで、私たちに直接的に関係するのは最終的には経済的な諸問題ということになるでしょうか。
第一は古典経済学に基づくおとぎ話的経済政策の失敗による一般国民の大借金問題で、第二はそれに輪を掛けているコロナに関連する諸財務政策の失敗だと思います。私たち国民はこれらの連続する失敗により、今年度末には1,000兆円を超える財政赤字を抱えることになりました。最近の財務政策の恩恵を受けたのは会社経営者と株主であり、コロナで儲けているのは一部の大企業だけで、ほとんどの国民は貧しくなった上に、上記の借金を抱えることになったのです。
その結果、まず予想されるのは増税ですが、それより短期的で効果的な方法は預金封鎖と新円切り替えによるデノミであり、私たちの資産をもって財政赤字は贖われるという道筋です。もともとこの国の問題であり、この国が抱えた借金ですから、それを処理するのはその国民であるというまっとうな解決方法です。
次に心配されるのは、現金資産だけで被害が済むのかというところではないでしょうか。私たちはそれ以上に何を処分して残りを支払えばいいのでしょうか。きっとそれは労働力であり、胴元はおそらく近くの外国ということなのではないでしょうか。
私たちがのほほんと俗悪なテレビを見てゲームに現を抜かし本当の知識人を切り捨てていき、教育をないがしろにして馬鹿になり、いいねの数を増やすことを人生の目的にして何とか映えを求めて写真を撮る蠅になっている間に、他の国は著しい成長を遂げて相対的に最も後退したのがこの国であるという認識は間違いでしょうか。
私は経済の専門家ではないし、政治の専門家でもありません。一人の技術者として大学を卒業して以来企業に勤めて来ましたが、関係したよその企業も含めて技術的にはこの数十年で日本は退化したのではないかと考えています。それは技術者を軽んじる経営者・会社と、その意図に迎合して自ら技術者の価値を貶めて行った似非技術者の策略にまんまと嵌められたのがこの国の本質ではないかと思います。
彼らの意図はどこにあるのでしょうか。いや彼らに意図はなく、自分の短期的利益が最大になる勾配を下って行っただけなのかもしれません。影の支配者としてその勾配を作っているのは、戦術巧みなどこかの国とそこから既にこの国に忍び込んでいる外国人とそれに加担する日本人の国賊ということなのかもしれません。
さあ、誰が最後の始末をするのでしょうか。そのお手並みを拝見といったところです。

(8778)

コメント