「間違え」は好きですか
2021年1月25日 よしなしごとどこか違和感を感じることが多いのはどうしてなのでしょうか。
NHKの「放送文化研究所」のHPの解説によると、間違うは『ある「正しい状態」があるのにそのようになっていない、というときに使われます。』であり、間違えるは『ある2つのものについて「取り違える」ことを表します。』とあります。そして、両者の関係について『何かの試験を受けたときに、「あるべき正解から外れた」という意味では「答えを間違った」ですし、「正解はAであるのにBと書いてしまった」という意味では「答えを間違えた」ということになります。多くの場合には両方とも使えることが多いのですが、とらえ方が違うのです。』と解説しています。
しかし、ここで言うところの「B」は間違い方が「C」であることもあれば「D」であることもありうるので、やはり「A」でなければ「間違えた」とは言わないのではないかと思うのです。かろうじて答えが選択式の問題であって二者択一で間違うのであれば「間違えた」もあるかもしれません。ただし、このときには選択肢のどちらも同じような確からしさで合っているか間違っていると考えているというニュアンスを感じます。
従って私たちが一般に名詞としての「間違え」を耳にするとき、その間違いを犯している人は対象のものごとを理解していないのではと感じることが多いように思います。私たちにとっては自明の理(ことわり)が理解できていないため、まるで方向違いの言動を取っている状態を見て、彼(彼女)は「間違える」のではなく「間違っている」と感じるのでしょう。
ちなみにNHKの「放送文化研究所」のHPの解説では『なお名詞の形になると、どんな場合でも「間違え」より「間違い」のほうが多く使われるようです(例「[間違い/間違え]を見つけた」)。』と結んでいるとおり、あえて「間違い」の代わりに「間違え」を使わなければならない状況というのは考えにくいのではないでしょうか。
(10,120)
NHKの「放送文化研究所」のHPの解説によると、間違うは『ある「正しい状態」があるのにそのようになっていない、というときに使われます。』であり、間違えるは『ある2つのものについて「取り違える」ことを表します。』とあります。そして、両者の関係について『何かの試験を受けたときに、「あるべき正解から外れた」という意味では「答えを間違った」ですし、「正解はAであるのにBと書いてしまった」という意味では「答えを間違えた」ということになります。多くの場合には両方とも使えることが多いのですが、とらえ方が違うのです。』と解説しています。
しかし、ここで言うところの「B」は間違い方が「C」であることもあれば「D」であることもありうるので、やはり「A」でなければ「間違えた」とは言わないのではないかと思うのです。かろうじて答えが選択式の問題であって二者択一で間違うのであれば「間違えた」もあるかもしれません。ただし、このときには選択肢のどちらも同じような確からしさで合っているか間違っていると考えているというニュアンスを感じます。
従って私たちが一般に名詞としての「間違え」を耳にするとき、その間違いを犯している人は対象のものごとを理解していないのではと感じることが多いように思います。私たちにとっては自明の理(ことわり)が理解できていないため、まるで方向違いの言動を取っている状態を見て、彼(彼女)は「間違える」のではなく「間違っている」と感じるのでしょう。
ちなみにNHKの「放送文化研究所」のHPの解説では『なお名詞の形になると、どんな場合でも「間違え」より「間違い」のほうが多く使われるようです(例「[間違い/間違え]を見つけた」)。』と結んでいるとおり、あえて「間違い」の代わりに「間違え」を使わなければならない状況というのは考えにくいのではないでしょうか。
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